[コメント] ボーン・アルティメイタム(2007/米)
アクションは3作中最高峰!そしてドラマは超スカスカ・・。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ポール・グリーングラスお得意の揺れ揺れカメラが今回も炸裂!一つのカットが5秒と続かず矢継ぎ早に繰り出されます。ライブ感はほとんど極限に高められてます。アクションは前作をさらに5割増ししたような勢い。車のクラッシュシーンは速過ぎて何が起こってるのか・・。
しかし、それに反してドラマのショボさはどうしたことでしょう。謎を残して引っ張られた前2作ではジェイソン・ボーンの苦悩もそれなりに胸に迫ったもんですが、いざタネ明かしされると、なんとも拍子抜けな軽さ。いまや手垢がついた殺人マシーン実験計画に新鮮味が無い上に、その背景までもスピーディーに語られるもんだから、国家というシステムが人間を疎外していくところまで言及できておりません。一部の悪人が権力を乱用して暴走しちゃったというスケールの小さい話に落ち着いております。しかもその悪人どもがことごとくボーンに裏をかかれるヘタレぶり。ボーンに絡む女も今回は無傷。ぶっちゃけスリリングと言いつつとっても安心して見ていられたんです。
唯一、殺し屋二人がなかなかのタフガイぶりでしたが、ラストのあのやりとりの甘ちゃん加減にも脱力しました。そこまでに殺し屋との生き様の対比とかが無いので薄っぺらなんです。
マット・デイモンがなかなかのハマリ役だっただけに完結編はもっと人間ドラマに振って欲しかったですね。興業的にはこれで正解かもしれませんが。
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