[コメント] ターミネーター4(2009/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
その1 ジョン・コナーは他の抵抗軍のメンバーとはパーソナリティーが決定的に違うはず。
ほかの抵抗軍の面子が「マーカス・ライト=マシーン=絶対的な敵=有無を言わさず抹消する対象」という立場を取るのは分かりますが(ケイトは父を殺されているし、バーンズは弟を冒頭で亡くしている)、ジョンが率先してその思想に乗りかかるのはどうもなあ・・・。
だってジョンはこの世界で唯一、マシーンと人間といえども心を通い合わせることができることを体験した人じゃないですか(「2」のラストシーンを思い浮かべてください)。
それだったらブレアの訴えに少しは耳を傾け、強硬に抹消を主張する抵抗軍のメンバーをなだめるようなシーンが入っていてもおかしくないと思うんだけどなあ・・・。あの対応じゃ「2」のラストシーンで流した涙や「3」で語られた「思い入れのあるT-850にジョンは暗殺される」というのは一体なんだったの?という感じです。
その2 スカイネットに選ばれたマーカス・ライトが「死刑囚」である理由がよくわからない。
普通私たちがイメージする「死刑囚」といえば真っ先に「良心を持たない悪意の塊」的なイメージが頭に浮かびますが(それを裏打ちするように「警察官2人と兄貴を殺した」と本人は言っている)、なんか復活したマーカスの行動振りを見ていると結構いい人ですよね。
ゴロツキにやられかけたブレアを身を挺して救ったり(抵抗軍に潜入するためにはブレアが必要だと無意識のうちに思ったのかもしれないが)、ハーヴェスターに襲撃されて気を失ったスター(裏設定でスターはマシーンの接近を察知できるので、放っておくより助けたほうが我の生存率が高くなると思ったのかもしれないが)をすばやく抱えあげたり。
「良心を持つ死刑囚」という人物を形成するなら、ちゃんとした肉付けを行わないといけません(例えば麻薬取引をする極悪警官2人と結託した兄を告発しようとして殺されかけ、逆に殺害したが正当防衛が認められなかったとか)。
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