[コメント] めし(1951/日)
この映画でも中古智の美術が素晴らしく効果を発揮している。特に、大阪市の南、天神ノ森(と原節子のナレーションがある)あたりの長屋の風景がいい。この長屋が撮影所のセットだとはとても思えない。道の途中にある小さな階段がとても良いのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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階段の上に島崎雪子が登場し、大泉滉がハッとして眺める情景や、酔っぱらった上原謙と近所の年増の女が一緒に階段を降りてくる夜のシーンなど映画的事件を発生させる場として見事に機能している。
昔見た印象では、原節子が生活苦でとてもやつれて見えて(そういう役柄なので仕方がないのだが)イマイチ好きになれなかったのだが、見直してみると、この原節子も体全体から何とも云えない官能性を発散させていて艶やかだ。麗しい。
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