[コメント] 仁義なき戦い(1973/日)
仁義の狭間。★4.5
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
広能(菅原文太)と坂井(松方弘樹)の絶妙な距離感。互いに命を狙いながら、一時的にそのことを許し、他の誰にも明かしたことのない胸中の想いを語り合う。「友情」の一語では括り切れない、憎しみと信頼が同居する間柄。
後に、坂井は親分の山守(金子信雄)の謀略により殺害される。坂井の葬儀に何食わぬ顔で参列する山守。そこへ広能は単身あがり込み、怒りの銃弾をブチ撒ける。もはや「実録もの」の枠を完全に逸脱し、ファンタジーの領域へ達した展開。だが事前に広能と坂井の関係が十全に描かれている故に、一個の物語としては全く無理を感じさせない。
ラストの「弾ぁまだ残っとるがよ」という台詞の決まり具合に至っては、我々はただ繰り返し「文太!」と叫ぶ他ない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (7 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。