コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 仁義なき戦い 頂上作戦(1974/日)

成田三樹夫の欠場、菅原文太の途中退場を受けて映画を盛り立てるはアキラ小林。
たかやまひろふみ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







寒さに震えながら菅原文太とシミジミと語り合うラストが「静」の魅力ならば、中盤の梅宮の辰ちゃんとの掛け合いは「動」のカッコ良さ。

「広島極道は芋かもしれんが、旅の風下に立ったことはいっぺんもないんで。 神戸のもんいうたら猫一匹通さんけん、よう覚えとけや!」

視線と言葉が火花を散らす、まさにド迫力。

ただ映画としては残念ながら明らかにテンションが落ちていて。有無を言わさず疾走する初代『仁義なき戦い』や、面白エピソード満載の『代理戦争』に比べると盛り上がりに欠けます。

何より暴れん坊だったアノ人もコノ人も、刀を収め縛につく時がやってくる…これ実録ものとして抗争の終結を描く以上当然の展開とは言え、無責任な観客としては些か淋しい気分になってしまうのでした。

それでもシリーズを通して最もカッコイイ小林旭が鑑賞できる作品として、やはりこれも見逃せない一本であることは間違いありません。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (7 人)緑雨[*] おーい粗茶[*] ぽんしゅう[*] ゑぎ べーたん けにろん[*] Myurakz[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。