[コメント] 愛のコリーダ(1976/日=仏)
私の愛し方とは全然違うのに、見ている途中でボロボロ涙が止まらなくなった。切なくなんかない。うらやましいのかな? いや違う。でも、うらやましいのかも
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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あんなに四六時中セックスなんかイヤだ。どんなに好きでたまらなくなったとしてもいやだ。飽きる。でもあの二人は飽きずに
「好きにしていいよ」
「あいよ」
24時間。
セックスが続くんじゃない(途中いい加減飽きて画面から目をそむけて音だけ聞いてたりした)。続くのは二人の「要求と許し」だった。
許しの会話がずっと続くたび、「こんな優しい人がいるのか・・・」とショックを受けた。そんな男を欲するというより、そんな女になりたいと思った。許すってむずかしい。非常に忍耐がいる。それを笑顔でやってのけるなんて、並大抵の器じゃない。
あの二人の愛の形とか、「あんな二人になりたい〜」でもない(むしろいやだ)。あそこまで欲求する事が出来て、あそこまで許せる相手と一つになれるって凄い幸せだ。結末がどうであれね。とか言いながら一番好きなシーンは、冒頭のおじいさんに
「さ、もうお帰り」
とシラっと言ってのける格好良さだったりします。
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ぼかしがある無しは私にはあまり関係なかったかなとも思ったのですが、(ま、無かった方を観たんですが、きっつぁんには御丁寧にボカシが移動する)
やっぱり見てしまうとよほどの人じゃない限り「素」でいることは出来ない。あの二人の関係にとっては「見える」事は非常に重要な部分だ。そこらへん考えるとやっぱり無修正版を支持。
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