★4 | 被った屈辱がセクシャリティの一環として解釈し直されると屈辱が消えてしまう。相手の昂奮を誘引した自分に優位性が出てくる。嫌悪感を中性化しようとするこのような作用は全編に渡って見受けられる。 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |
★3 | 全てが繊細で痛々しい。グザヴィエ・ドランの雰囲気がすごい。 (あちこ) | [投票] |
★4 | 嘘と自覚とDV。弱冠25歳の天才「平成生まれじゃん!」でおなじみグザヴィエ・ドランの恐るべき若造っぷりをまざまざと見せつけられる映画。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★3 | 開映後しばらく、『砂の女』めいた不条理の律する恐怖劇かと思いながら画面を眺めていたが、フランシスの意外な弱さを取り上げるまでもなくそれは錯覚だった。それと同時にこの作品は文学的色彩をポップな音楽で偽装しつつ、実は文学でなくノーマルな映画的芝居に変質していることに気づく。単なるスリラーであると見れば、高尚さをかなぐり捨てた低俗さは立派な武器になってくれるだろう。 (水那岐) | [投票(2)] |
★4 | カメラの寄り引きの按配がユニックだったとして、それが積極的に好ましい効果を結んでいたとも思えない。画力には依然として疑問符がついて回るとは云え、しかしグザヴィエ・ドランが耳のよい演出家であることは確かなようだ。時宜と程度をよく弁えた劇伴音楽と音響が上首尾にスリラーを推し進めている。 [review] (3819695) | [投票(1)] |
★3 | 母親からのゆがんだ溺愛と世間からの差別に、ドランはいつも大爆発している。彼の中の冷静さと抑圧からの脱却願望のアンバランスが見ているこちらを居心地悪くする。 (jollyjoker) | [投票] |