[コメント] 柳生一族の陰謀(1978/日)
「ゆ、夢じゃ!これは夢でござる!」あの流行語にもなった(?)セリフをいかなるシチュエーションで萬屋が口にするかを楽しみに観ていた。結果…まだ歴史改竄アナーキー時代劇の完成までは数年を要したか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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金のかかっていないセットをものともせず、その分現在再現不可能なオールスターキャストで、深作はいけしゃあしゃあと出鱈目時代劇をやってのけた。だが、それは将軍殺害というファクトをなんとかナレーションで繕う、といった世間からの攻撃を避けてのことであった(家光の首のチープさは言わぬが花)。
もっと飛べ!深作ホラ男爵よ。その後のことなんてどうでもいい。この世への怨念に血液を滾らせたアウトローが、歴史の屋台骨を揺るがせる大ボラを吹いてみろ!
その監督への期待は、「魔界転生」でみごと結実することになる。こういう決してSFではない、後先考えない荒唐無稽時代劇はもっとデッチ上げられて欲しいものである。
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