[コメント] 2001年宇宙の旅(1968/米=英)
難解とよく言われる映画だが、本当に意味不明なのはラストの10分間ぐらいなもので後の部分はちゃんと映画を見ていれば十分ストーリーは理解できる。モノリスが出てきた場面でのいかにもなおどろおどろしい音響効果はわかり易すぎてわらってしまいそうなほど。
私は人類の起源や進化といった大袈裟なテーマやHALとの攻防、宇宙船の特撮などよりも宇宙船内における細かな生活描写の方に魅力を感じる。 無重力状態でボールペンが浮いたり、壁を一周したり、また宇宙食や無重力トイレなど、 できれば冒頭の原始時代やHALとの攻防、意味不明なラストを省いて邦題通りの純粋な「2001年宇宙の旅」を見せてほしかったと思ってしまうのだ。
一番のお気に入り場面は娘との会話が終わった後にすげなく料金を請求されるところ(ここ笑うところですよね?)。スタンリー・キューブリックの冷徹さはシリアスなお話よりもこういった笑いを喚起する場面にこそ効果を発揮する。
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