[コメント] ニュー・シネマ・パラダイス(1988/仏=伊)
愛しすぎてしまった世界の悲劇。そして、それはトルナトーレ自身もそれに憑かれたように繰り返す。
この映画の感動に乗り遅れた人たちをここで見つけて安心。おお、よかったよシネスケ入って。と思うも。。。いや、この映画に罪はマッタク無い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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少年時代に描かれた部分は細部まで。というより、細部ほど愛らしい。子供と動物って、反則じゃないよ。その力を本当に使えるのならば、それは美しい。この映画もトトが映画にとり憑かれるさまは美しい。映画から人生をのぞくトトにとって、それは余りに魅力的に見えてしまったのだろう。まわりの大人たちの描写も細部までいきている。
しかし、トトが他の世界への関わるところから、どういうわけか、わたしにはついていけなくなる。 「人生は、お前がみた映画とは違う」それはその通り。そしてまさしく、監督が完全版を作りたくなるように、現実の部分がわたしにはついていけず、少年時代に心をおいていかれたまま、あれよあれよというまに、あの怒涛のラストシーンへと映画は雪崩れ込んでしまったのでしたよ。
何か奇妙な感じをもったものの、この映画に感動した人たちが羨ましかった。単純についていけなかった自分の方にこそ、何かしら問題があるのでしょう。と思った。というか、今でもそう思ってる。 いや、この映画に限らず、面白がった方が、勝ち負けで言うところの勝ちでしょ。 映画に、いい映画と悪い映画なんてないし。 それを楽しめるか、楽しめないか。だったら、何はともあれ楽しんだ方が勝ち。 ドキドキ心拍数をあげたもの勝ちでしょ。
だって人生ってそういうものなのだから。って、三回結婚して毎朝10k走りつづけて去年死んだお祖父さんは言ってたもの。
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