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[コメント] 嘆きの天使(1930/独)

 それでも一時、彼は幸せだったと信じたい。
にくじゃが

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 悪女って言っても、悪女なんだけれど、彼女は素直で優しいところもあったと信じたい。ラート教授の一途なところ、素直なところ、「こんな立派な先生が私のことを気にかけてくれるなんて」ってな思いだってあるよ。

 彼女を悪女にさせたのは教授のせいだってあるように思う。彼女はきっと素直に生きているだけ。教授に惚れられちゃって、あんなことになっちゃったから、「悪い女だ」って言われるようになっちゃったんだよ、きっと。

 校長のとがめる声も聞かず、彼女に突っ走ったのはあんただ、教授。職もなく、他に何も出来ない状況であのラストを予感できなかったわけじゃあるまい。それでも彼女と一緒にいたいと思ったのはあんただ。その五年間、あの結婚式の間、幸せだったでしょ?そうでないとやりきれないよ。

(評価:★4)

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