[コメント] ゴッドファーザーPARTII(1974/米)
物語の構造的な美や表層的な激しさは前作に譲るが、深い人間性を描いて本作が勝る。
組織を築くことが家族を守ることと矛盾しなかった父に対して、組織と家族の狭間で自己矛盾に陥ったマイケルの不条理は、先鋭的ではあるが現実に存在する幾多の苦悩と重なる。これはまさに不変の人間ドラマ。
「それでよかったのか。本当にそれでよかったのか」観終わったあとに、そうマイケルに問いかける。その問いかけはやがて自分に対する問いかけとして投げ返される。そしてつかの間、人生について考える。そんな映画との出会いを嬉しくおもう。
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