公開時劇場で、それから４年後ビデオで再観。

劇場では怒ったもんだが、２度目は笑いながら観られた。

熱狂的なアニメオタクにアッカンベーしたかったというのは分からんでもないが、私をはじめアニメオタクでない人々も巻き込んだから社会現象とまで言われたのであって（事実テレビシリーズは職場でも流行っていたし、知り合いの70歳近くのジイサンもファンだと言っていた）、それを映画館の観客を写しながら「現実と夢の区別もつかないのね」「気持ち悪い」と突き放されたら、「お前は誰のおかげで飯食ってんだ！」「金返せ！」と言いたくなるのが心情というもの。

この劇場版によって、社会現象（と言っても視聴率はそれほどよくはなかった。私はリアルタイムで観てたけどね）とまでなった本作（テレビシリーズ）は、今後「傑作」と呼ばれることなく、これを好きだったことが「若気のいたり」という単語で片付けられてしまうことになるだろう（70歳のジイサンもか？）。ま、それが狙いだったんだから仕方ないけど、作家生命を縮めることになりゃしませんかね？

あ、それとも逆か。社会現象には耐えられないので、これからはオタク相手に細々と商売していきますってことか。まあ、どっちでもいいや。

ただ、細部の描写なんかは上手いんだよなー。あれは大人のキスだよなぁ。テレビシリーズも好きだったから１点おまけ。