[コメント] 恋におちたシェイクスピア(1998/英=米)
虚偽のシェイクスピアのあいだから真のシェイクスピアが見えてくる(?)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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女性の男装・・・おいおい「12夜」かいと 思う展開。 劇中劇、というのもシェイクスピア的ではあるし。 エリザベス女王は、なんか「ベニスの商人」を思い出したな。ポーシャ。では あの悪役はシャイロック?
「ソネット」に馴染みのひとなら、謎の女性、ダーク・レディのこと、シェイクスピアが夢中の美青年のことなんかがおもいうかぶでしょう。詳しいひとならもっと細かく気付くのかもしれない…。
悪く言えば、シェイクスピアを巡るイメージの寄せ集め。 あるいは、パロディ。 ところが、そのよせあつめのなかから、真のシェイクスピア喜劇 が見えているように思います。 固定化されたシェイクスピア像とはべつの、今も潜在的にいきつづけている シェイクスピアが。
映画の中核に位置する「劇中劇」には、そういった潜在的シェイクスピア が鮮明にみえるように思います。 (それには「演出」の本質の理解が不可欠なのですが、その意味で、 成功した作品だと思います。)
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