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[コメント] ジャンヌ・ダルク(1999/仏)

ゲームと現代人の「他人の心を読みあうだけの心理分析合戦」で頭が疲れている人はこの映画をみても なにがよいのかさっぱりわからないはず。
nepiron

●時代劇。歴史を感じ、歴史の中に自分の創造力を投入するときの注意としては、 ■その時代、その地理、その時代の人々のおかれた状況などを、知識だけではなくて、できるだけの想像力で、シンプルに考えてみると「おもいがけないもの」「とんでもない発見」がある。ジャンヌが、まともかまともでないかとかの、くだらぬ議論はどうでもよい。ここには「それ以外にはどうしょうもないぐらいに時代の流れにのみこまれたひとりの少女がいた」という事実だけが書かれているのだから。しかも、ゲームやcdや、本などもない、ある意味では「想像力が自由奔放に飛び回ることのできる」時代であるから、彼女の孤独と幸福は想像を絶する。「相対」だらけの、今の日本にはまったくない「絶対」がここにはある。「思い込み」によって、自らをキリストと思い込み「両手首から血が吹き出た」という事実もかなりヨーロッパには残っているというから、まさに、ダステイホフマン扮する悪魔が言うように、「人は自分がみたいものをみるのである」そして「自分がほしいものを具現化させることのできる人」もその人々以外にはいないのである。

(評価:★4)

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