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[コメント] 野獣死すべし(1959/日)
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★3「アプレゲール」にあった批難のニュアンスは「太陽族」「ハードボイルド」に転じてシニカルに肯定されるようになった。白坂のシニカルも時代の需要だっただろう。本作は真面目な小泉博で相対化しているのがまだ端境期の印象(含優作版のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票]
★3「正常人」の中に紛れ込む犯罪者のリアリティを問うた作品。現代だと安易にシリアルキラーとなってしまうが、そこは仲代達矢、ちゃんと俗世的な勝利を狙ってゆくのが佳い。☆3.6点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票]
★4仲代はこの時期の彼らしく何処を見てもおかしい。それを周囲が好青年だと扱うので、ますます同輩の無感覚の限度を試すような挑発的な作り込となってしまう。 [review] (disjunctive)[投票]
★3ほとんど別物だから比較するのもナンセンスだが、優作版を先に見てしまうと仲代の狂気には少し物足りなさを覚える。それでも脇役がいいので最後まで飽きずに楽しめた。 (TOMIMORI)[投票]
★3大藪春彦というと「ハードボイルド」ってイメージだが、「ハードボイルド」というよりは「ピカレスクロマン」。仲代達矢が弱冠キモいが、当時は「カッコイイ〜☆」って感じだったのかな?光と影の使い方、物語の構成と、須川白坂の名コンビ振りが伺われるが、さして面白いと思わないのは世界観自体の好みの問題か?白川由美が綺麗。['08.6.9ラピュタ阿佐ヶ谷] (直人)[投票]
★5史上初めてアプレゲール犯罪の実像に迫った和製ノワールの金字塔。これに比べれば翌年の『悪い奴ほどよく眠る』なんてカス同然。光と影を完璧にコントロールする須川の画面に至福を感じ、容赦ない白坂ニヒリズムに絶句する。 [review] (町田)[投票(2)]