コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 遠い空の向こうに(1999/米)

「私の人生にも少しは意義が・・・」について。
ina

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まずこの映画を観るきっかけはcinemascapeの熱狂的映画の殿堂のランキングです。最近面白い映画になかなか出会えなくてランキングでこの映画を見つけました。本当に涙が出ましていい気持ちになれましたが本当の所「映画的感動」は見つかりませんでした。映画は別に映画芸術だけでなく映画娯楽としての面も絶対あります。そちらの部分も大好きです。しかしこの映画は「映画的」には語れないのであるセリフについての自分の話をします。

(ここからはネタバレなので観ていない人は読まないほうがいいと思います。)

高校の先生が自分の家で主人公に励ますシーンです。 「私にあやまらさせて」 「どうして」 「教えることが私の仕事」 「あなたたちが科学フェアで奨学金を得て何かを成し遂げたら  私の人生にも少しは意義が・・・」 「ホーマ、聞いて」 「ある時は人が何を言おうとも自分の心の声を聞いて」

私は「私の人生にも少しは意義が・・・」という言葉に深く感動しました。 自分の人生も何か意義があるのかと思いました。ボーとそのことを考えていました。しかしふとそれが間違っていることに気づきました。 先生は最初に「私にあやまらせて」と言っている。ということは「私の人生にも少しは意義が」ということを否定していることじゃないか。その先生は最初自分の人生に「意義」を見つけたかった、それは自分の命が残りわずかだから。しかしそれは間違っている事に気づき主人公にあなたの好きな人生を歩みなさいと言う。

たしかにそのことで先生が主人公を無視するシーンが理解できる。先生はその無視したとき「この生徒は私の人生の意義を踏みにじった」と思ったに違いない。

私は話の流れを読まずただそのフレーズがいいと思ってしまいました。

がしかし本当の所話の流れではその「人生の意義」は否定されているが私は「人生の意義」は大事だと思います。確かにこの映画の先生のように教える仕事だからといって他人に「意義」を求めるのは少し違うと思います。

「自分の人生の自分の意義」を見つけること。

この映画はそのことを言いたいのではないでしょうか。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (11 人)パグのしっぽ[*] 林田乃丞[*] いくけん さいた[*] sawa:38[*] プロキオン14[*] ペンクロフ[*] すやすや[*] WaitDestiny[*] Kavalier[*] maoP[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。