[コメント] ポセイドン・アドベンチャー(1972/米)
「決断をするために必要な、最低限の時間は存在している」という状況が、出色の人間ドラマを生み出している。
パニック・ムービーではあるが、次から次へと襲い来る脅威に急き立てられ、考えてる間もなくひたすら進まなきゃならない、というタイプのものではない。
追い詰められてはいても、自分達の置かれた現状を判断し、次にどのような行動をとるべきか決断を行うための幾ばくかの時間は残されている、という状況。それ故に、登場人物の能力や考え方の違いにより生じる軋轢が、見応えのあるドラマを生み出している。
どこまでも熱く、体を張って皆をグイグイ引っ張っていこうとする牧師(ジーン・ハックマン)。「こいつについてってホントに大丈夫なのか?」自分も映画の中の登場人物に完全に同化してました。
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