[コメント] 蝶の舌(1999/スペイン)
突如として蝶の舌の如く伸びゆくサックスの音色。魂の蜜を吸い出す。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
音楽の老先生の「好いた娘の体を抱く時のように扱え」という御教示は、勿論伏線ですね。
その音色は、幼い頃に狡猾な狼どもに食われ掛け、以来口のきけなくなった少女の沈黙せる魂を包み揺さ振り、悦びの蜜を溢れさせたのでありました。(クサいけど本当にそういう感じだったのですよ。)それはふたりだけに共有される永遠の秘密。幼い少年にその意味は未だ分からない。
「解釈」をしていくことで豊かさが増す、観る者の物語(歴史)への参加(省察)を促す映画かもしれない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。