[コメント] 息子の部屋(2001/仏=伊)
余計な説明がなく又テーマがテーマだけに、1人置いてけぼりを食らったような気がしたが…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
でもこれから生きていくと、人生のなかで一回、というかほんの一瞬でもこの映画が大切に思える時が来そうな、そんな感じがする。だから今は採点を保留。
とはいえ、ラスト辺りの美しさは絶品。息子が欠けることによって家族が団結!みたいなお決まりの展開じゃなく(そもそも“普通の幸せな家族”として初めから描かれているところが良。この家族をどう持っていくんだろう?とずっと思ってた)一人一人が逞しくなり、自立(と言ってもいいと思う)していくというのが新鮮。そして微妙に離れた方向へ歩き出す家族にブライアン・イーノの曲を重ねるラスト・シーンは「お見事ぉぉぉっ!」です。
息子が死んでしまった時の家族の涙は、とても生々しくてリアル。でもどこか突き放しているような印象がある。それはやっぱりこの家族の問題だからだろう。自分には実際に起こっていないコトだから、今は距離を感じる。だからこそこの距離がグッと縮まる時がいつか来る気がする。
全編に漂うのは悲しさより優しさ。そしてラストでは力強さに変わって、また一歩自分から離れていくような映画。でもそれで良かったんだろう。いつか自分がこういう状況になったら、一歩近づいて来てくれるようなラスト・シーンになるかもしれない。
いい映画でした。
※ちなみに何となくクロード・ルルーシュ監督の『しあわせ』に通じるものがあると思った。興味ある方は是非。
(評価:)
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