[コメント] モンスターズ・インク(2001/米)
こどもを「愛しい」と思う全てのおとなたちへ
子供の笑い声、その仕草、ソレがこどもを育てているおとなにとってどれほどの「糧」となることか・・・ 子育てって大変なんです。 お金も時間も体力もかかるし、やったトコロで誰にも誉めては貰えない「アタリマエのコトをやっている」ってダケなんですから。
でも頑張れるのは、愛しい我が子を抱きしめる瞬間、我が子が笑って抱きしめ返してくれるコト。 その笑顔、笑い声、可愛いしぐさがまさに「日々の糧となる」のだ! この映画はその本質をヨク突いている。
しかも、タイトルバックからそのお洒落なこと! 小道具からモンスターのデザインまで凝りに凝ったデザインで、見ていて嬉しくナッチャウ!! なんとなく、デザインにティム・バートンの匂いもあって素晴らしい。
ブーのお菓子を拾う仕草の愛らしさに思わず打たれた。 真剣に「抱きしめたい!」と思い、涙が出た。 舌ったらずの言葉、鼻歌、意味のない言葉を繰り返し、時にはべそをかく・・・ CGなのに、そこにはヒトの体温とタマシイが宿っていた。
次々と繰り出されるアメイジングな世界。 レールを爆走するドアたち。 このドアの数だけ、世界には子供達がいるのだ。
時は過ぎて、いつかは成長し、失われてゆく子供時代。 「今」と言う時期にしか存在しない「こども」という存在。
その数は満天の星の如く世界に満ちて光を放つ。 その生命を愛おしいと感じ、まさに彼らこそは、「暗黒の世界にともされた希望の光そのもの」であると、日々の生活の中で(言葉にはしなくとも)知っている、すべての、かつては「こども」であった、「おとな」たちへ・・・
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