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[コメント] 友へ チング(2001/韓国)

大体、しつこく「僕はトモダチ!君のトモダチ!」という奴に限って、真の友情なんて屁とも思っとらんもんだ。さてと、「チング」って十回言ってみて。
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ちんぐちんぐちんぐちんぐちんぐちんぐちんぐちんぐちんぐちんぐちんぐ。ちんけ。「だから何?」って感じの映画だ。

韓国の『スタンド・バイ・ミー』か『スリーパーズ』なんだとか。どこがだ。「友情」という名前の絵の具で、画面をベタベタに塗りたくれば、『スタンド・バイ・ミー』になるのか?

何より、演技がクサすぎる。韓国語は知らんが、あの過剰な表情やことば運びは、どう考えたってヘンだ。主役四人のキャラクター造型なんて、紙芝居並のわかりやすさ。面白味も何もない。

それに物語運びも、稚拙どころじゃなく、ヘッタクソ。急にわけのわからん奴の遺影とか出されても「アレ誰?」だし、急に「オモニが死んだ」とか言われても、「誰の母さん?そんな重要人物?」だし、「ってか、奥さんどうなったわけ?」だし、急に車追っかけられても「なんで追っかけてんの?」だし、なんか意味ありげに海亀だのなんだの言われても、「つーか、んなこと言う前に、海にタバコのポイ捨てしてんじゃねえ!フィルター食って、海亀が死ぬっての、お前は知らんのか!」だしさ。そうそう、やったらタバコ吸って、やったらポイ捨てしてるし、おまけに意味ありげにジュワッっとか効果音付けられて、あの小林旭石原裕次郎を足して二で割ったみたいなキャラがあんなになったら、何かの合図じゃないかって思うだろ、フツー。バカっ!

もう、“あざとい”とか、“クサい”とか、“古い”とかの問題じゃない。「チング」というキーワードで上げ底された、今はもう誰も履かない上げ底ブーツみたいな「チンケ」な紙芝居だ。オタオタヨタヨタ継接ぎだらけで、物語が進んでは、安定悪いから、最後はドタリとコケる。ってか、長いよ、コケるまで。

最後は、一緒に見たチングと顔見合して笑った。あまりにもワケわからなすぎて。ごめんなさい、こういう映画が、オイラとしては『マルホランド・ドライブ』より、よっぽどワケわかんないッス。あっ、でも結構評判いいのね。ごめんなさい。気を悪くされたら。きっと、俺が変なんでしょう、ハイ。

でもね、ホント、「チング」って、そんな安売りすることばじゃないと思うよ。海亀かなんか知らんけどさ、フィルターがさ…ってば、しつこいっ!

〔★1.5〕

[with ji/4.26.02/茨木ワーナー・マイカル・シネマズ]■[review:4.29.02up/5.3.02 ハイタカ様のご指摘により、「ハングル語」を「韓国語」に訂正]

(評価:★1)

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