[コメント] ゴースト・オブ・マーズ(2001/米)
一見ジョン・カーペンターらしいB級アクションに思えるが、正直これは単なる駄作だ。
ジョン・カーペンター(様)はカメラワークなんてものには才能の欠片もないんだから、アイデアと空間構築でほぼ質が決まると思う。
住宅街の描写と独特のキャラで成功した『ハロウィン』、最高のネタにホラー魂を炸裂させた『遊星からの物体X』、身近な世界が実は…というアイデアと小道具でワクワクさせた『ゼイリブ』、大都市の暗い未来と1人のヒーローが現実世界に対する破壊願望や逃避願望を満たしてくれた『ニューヨーク1997』。
そして大きな期待を寄せた本作…。火星と聞いた時点で危ういとは思っていたがまさかこれほどとは…。緊張感もなく感情移入のしようもない舞台で何の工夫もないアクション。せめて平和な頃の火星を描くとか基地と外部とをはっきり分けて展開させるとか火星都市を細かく描くとか、少しでも面白くしようという気持ちがないのだろうか。
それでも我慢して観続けた。強力なゴアシーンを期待して…。それなのに何だあれは。
いや別にアクションはヘボくてもいいんだ。いつもそうだし。でも昔はそれなりに「作家性」みたいなのが感じられた。本作にはそれがない。
「予算はないけど監督楽しんで作ったんだろうな… うぅ(泣)」 みたいな。
はっきり言って適当に作ったとしか思えない。
『ヴァンパイア/最後の聖戦』以下だ。
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