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[コメント] スパイキッズ3−D:ゲームオーバー(2003/米)

子供の成長って凄い。劇場で全作観ましたが、リアルに成長を感じる映画って、私にとって初めてかもしれない。ゲームを舞台とし3Dとしたのには、しっかりとしたロドリゲス監督の意図があると思う。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







キッズの巣立ちを描いた第一作。巣立ち後のキッズの活躍とそれを見守る親(父母と祖父母)を描いた第2作。そして本作は、自立しつつも、ファミリー、とりわけグランパを頼りにするキッズを描いてました。

ゲームの中でグランパの逞しいこと! そう、バーチャルでは車椅子は必要ないのです。3D映像もグランパの迫力あるコスチュームに最も力を入れていたように思えました。 お年寄りも若者と何ら変わらない! いや、もっと! 本作でCGと3Dを多用した最も大きな意義はここにあると思う。 

「ゲームから出ても今と同じように、接してくれるかい?」

寂しそうにジュニに問いかけるグランパ。「孫に頼ってもらえる自分になりたい」そんなお年寄りの口に出せない悩みを、ロドリゲス監督は、お年寄りを敬愛する視線で、子供にわかりやすく、それでいて我々大人の世代にもずっしりと響くように描いていたと思う。

(本当に映画の好きな人の集まるCinemascapeだからこそ、スパイキッズは愛されていますが・・・、)

第1話が上映された頃から(いや、予告編の頃からですね)、私は周りの友人に本シリーズを勧めてきました。しかし、「あれは子供向けだろう?」と言葉を返されるばかりでした。 本作を観て、スパイキッズはやはり全ての世代に向けて発信された作品だ!と確信することができました。監督、ジュニ、カルメン、それからファミリーの面々、有難う!

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細かい話しで恐縮ですが、

技術的に言うと、3Dは好みが分かれると思います。本作鑑賞時、吹き替えを好まない眼鏡着用者の私は、字幕を観る為に眼鏡を使わないですむよう前から2列目に座ったのですが、ばつの悪いことに、裸眼だと左右の度数が大きく異なるため、3Dの映像は両目でピントがぴったりあわず、2重に見えてしまいました(考えてみれば当たり前ですが、3Dは、両方の目の度数があっていることを前提としています)。結局、ほぼ最前列で眼鏡と3D眼鏡を2重に着用するという、あまり条件のよくない状態での鑑賞となりました。

冒頭で、アラン・カミングが「3Dに疲れたらポップコーンとコーラを買ってね」と休憩を促してましたが、我慢できないほどの疲れでもなく(日本人気質でしょうか?これがよくないですね)、正直、疲れました。人に優しい当シリーズも、この意味で本作だけは、目の悪い方(お年寄り含む)にはちょっとつらい作品だと思いました。

(評価:★4)

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