[コメント] 壬生義士伝(2002/日)
お〜い、蛇足が三十六本生えてるぞ〜!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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佐藤浩市の触れれば切れそうな刀のような侍と、中井貴一の格好悪く金の亡者のようだが滅法腕の立つ田舎侍との対比は、これはこれでなかなか面白いものがあった。これが故郷・盛岡まで退却し、中井が銃弾に貫かれて二度と帰らなかった、という終幕なら、もっといい点がつけられたろう。ところが、その後日談があと30分はあるのだ!
中井が三宅裕二(まるっきり司会のときと同じテンション!)を頼ってやって来、切腹を命じられるものの握り飯をふるまわれ、剣を与えられ、そこで逢えぬ家族に一通り話しかけ、翌日握り飯にも与えられた剣にも手をつけずに切腹しているのを発見され…ああイライラする。その上中井が死んだあとの家族にすら泣きのエピソードが用意されているのだからたまらない。『たそがれ清兵衛』は別の意味で嫌いだが、少なくともこんなにしつこく泣きを迫る映画ではなかった。それに較べて、これは泣かせのオンパレードにゲップが出る映画だ。『鉄道員』(「ぽっぽや」のほうね)は未見だが、絶対観るのはやめておこうとひとり心に決めた。はあ。
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