[コメント] 蝶の舌(1999/スペイン)
少年期を扱った映画につきものの「エロスの目覚め」の扱いが不快感を伴うものではなくて一安心。『マレーナ』があまりにも不快だったもので。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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あまりにも唐突なラスト。その言葉の配列に注目したい。「人殺し」「アカ」といった母親の使っていた罵倒の言葉から→「蝶の舌」という先生とモンチョの思い出の言葉へと移り変わっていく。
つまり、母親に刷り込まれた愛から→先生との師弟愛へ。一元的な愛から二元的な愛へ。まさしく少年の成長・自我の目覚めそのものがあの15秒ほどのカットにこめられているのだ(と思う)。
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