[コメント] もののけ姫(1997/日)
映画版ナウシカの対極にある思想。ひたすらに悲しく、そして重い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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自然と人間が本質的に対立するものだということ。大いなる自然に抱かれて生きることはもう不可能だということ。私たちに許されるのは、自然の残滓に僅かばかりの安らぎを得ることだけなのだということ。それでも混沌とした今を生きるのだということ。
「ナウシカ」から10数年の間に宮崎駿が感じた絶望の重み。「ラピュタ」のような映画が彼の手で作られることはもうないのではないかと思うと、たまらなくなる。
この映画はまさに20世紀末の日本を映す鏡だ。
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