漂流教室を撮ってくれよ。ダラボンさん！

と、魂の叫びは置いて置きまして。 ホラー映画のキモは絶対的に強い主人公でもなければ、 化け物での恐ろしさでもない……人間そのものに怖さにある。

本作では過去のホラー映画（特にゾンビ映画）が持っていた要素を 映像と音楽、そしてやはり人間そのものが完璧に見せてくれる。 勿論化け物も怖い。

そして、あの結末だ。 この結末はナイトオブザリビングデッドの刹那さをより最悪の形で 具現化したとおもっている。 ＮＯＴＬＤはあくまで他者が行ったことで刹那さを演出しているが、 この作品は総て自分の自業自得、それも最悪を行ってしまったことにある。

これを衝撃といわないで何を衝撃というのか……と、言った訳で、久々に凄い映画を見たと満足感を胸に映画館を後にするのでした。