[コメント] 嫌われ松子の一生(2006/日)
お話を曲げて伸ばして色付けて、歌を流せば、みんなが待ち望む毎度おなじみ中島哲也作品のできあがり。各大会のFIFAワールドカップ総集編を観ている方が感情移入できる、という印象が強く残るのは、きっと、作ってる人が松子を内面から描こうとは思っていないから。あるいは、松子のような人と出会ったことのない人が作ったからであろうか。
ダンサーインザダークらへんみたいな、ラースフォントリアーらへんみたいに心身に隠された傷をペティーナイフでグリグリエグってくる重い、そして考えさせられる話かと思いきや……なんともまぁ、スバラシイ軽さ!子供に見せても大丈夫だね!作っている方も、観ている方も傷付かない絶対キレない安全度抜群の作品だね!
現代の人間関係の軽さをそこに込めたのだと、好意的に解釈して自分を納得させて観ました。
2006/05/22
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