[コメント] プライベート・ライアン(1998/米)
周りで友人がバタバタと簡単に倒れていく。その恐ろしい光景をこの映画は体感させた。
以前、祖父に太平洋戦争のときのガダルカナルでの体験談を聞いたことがある。その時は死と隣り合わせの恐怖、仲間が次々に死んでいく恐怖なんぞ想像できなかった。しかし、この映画を観て、その光景が浮かび、戦争の愚かさをことごとく知ることとなった。
ズドドドドドド、ガガガガガガ、ドゴーン。絶えず銃声や手榴弾が飛び交う戦場。友は腹から内蔵を出し、取れた腕を拾い、首が吹っ飛び倒れている。見ているだけで気持ち悪い。しかし戦場にいる男達は失うモノがないのではない。祖国に置いてきた家族があり、仕事があり、生き甲斐があり、他にも色々な思いが頭をよぎっているのだ。
戦闘シーンは特別好きではない。音響はスゴイが気分が乗らなければ観る気にはなれない。戦闘シーンだけを描くのであれば『ブラックホーク・ダウン』とあまり変わりないと思う。これが戦場にいる男達の想いやエピソードまでしっかり描いているからこそ、☆5をつけたのだ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (11 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。