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[コメント] ビューティフル・マインド(2001/米)

ジェニファー・コネリー完全復活を印象付ける傑作。本作と『レクイエム・フォー・ドリーム』で彼女は「大人の女優への脱皮」をついに成し遂げた。オスカーおめでとう!こんどは主演女優賞だ!
ハム

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







天才数学者がCIAやペンタゴンの陰謀に巻き込まれるが最後は愛と正義が勝つ、てな感じの話だと思っていた大馬鹿者は僕だけではないようだ。

だってジェニファー・コネリーが出てるから見に行っただけやし。「スキゾフレニーにもっと理解を」みたいな広告が最初に流れたときに気づくべきだった。「スキゾフレニーぐらいわかっとるわ」と傲慢にも流してしまった。反省。僕はなにもわかってませんでした。

そう、これは分裂症を正面から捉えた作品なのだ。彼は病を完全に克服できたわけではない、うまく共存する方法を見つけたにすぎない。だが、それがどんなに困難なことか、執拗に描かれいた。自分には見えていて聞こえていて実在すると信じているものを、周囲のこれまた実在していると信じている人間に「そんなもんどこにもあらへんで」と否定されたら、どんなにつらいだろう。どうやってその実在を他者に証明すればいいのか。

どうでもいいけれど、これ実話とはだいぶちがうみたいですね。でも、映画自体が妄想というか幻覚みたいなもんだからべつにいいと思うけどなあ。離婚したのは博士が発病する前か後か、みたいな些細な「歴史的事実」に拘泥することはないと思う、だってこれは映画なんだから。

(評価:★5)

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