このディさんと先生のような、もしくはそれ以上、うん？それ以下でもなんでも とにかく「初恋のきた道」ってヤツはきっと誰でもあるはず。

初恋。ドラマですドラマ。なんてったって「初めて」の「恋」ですもん。　 結果が良かれ悪かれ、みんな踏む恋の初舞台。自分堂々の主役。（あ、恋はいつだって自分主役か。）

村ではじめての自由恋愛…　この２人の恋の話は胸にジンとくるところもあった。 でもどんな人の恋でも胸にはジンとくるぜぇ。　この作品で私が良いな〜良いな〜と思ったところは、その２人の恋のはなしを息子がきちんと知っていること。　しかも両方の立場からの話を知っているところ。

私は自分の両親のそんな話を聞いたことがない。　いや、あえて避けて通ってきたかもしれない。　なんだかそんな話をされると照れてしまってロクに聞こうとしなかった。友人達の恋の話、さらには芸能人の恋の話とか目を輝かせて聞きたがるのに。　　自分のルーツである両親の話を聞こうとしなかった。 知ってる事といえば新婚旅行は熱海ってくらいだ。

登場する息子は母と父の恋愛の話を知っている。　それは父と母が息子に話しだしたのか、息子が聞いたのか判らないが細かい事も知っている。　…うらやましいな。素直に聞けた息子がうらやましい。

私は父を幼い頃に亡くしてるのでもう聞くことは出来ない。 母に聞いたら話してくれるだろうか。今までそんな事聞かれたこともないもんだから案外照れてしまって「そんな昔の事覚えてない」などと言い始めるかも知れない。

この作品を観てそんな部分がうらやましかった。思いっきり身近な人のそんな話をこそばゆい思いをするかもしれないけど父と母、２人から聞いておけばよかったな…。　きっとそこにも素敵な恋愛があったのだから。

　じゃあそういうことで将来自分の子供にはしつこいくらいに「お父さんとお母さんはね…」と言い聞かせちゃうぞと心に決めた私です。

美しい黄金色のドラマ。　白い雪に赤い色が痛いほど綺麗だった。