どこへ行っても大好きな彼の姿を追う。彼を一目見たくてわざわざ遠い井戸へ行く。大好きな彼の為に一生懸命食事を作る。彼が通る道を待ち伏せしてみる・・・。　女の子なら誰もが経験あるんじゃないかしらと思うのだけれど、どうなんでしょう？？　キスシーンも無ければ手も握るシーンすら無し。だから余計に１０代の遠〜〜い昔を思い出しました。例えばあの頃、初めて好きな人にあげるバレンタインのチョコレートを作る頃って、ホントこんな気持ち、こんな行動していませんでしたか？とにかく一生懸命だったあの頃です。わたしはとっても懐かしくて切ない気持ちを思い出しました。まるで１０代の頃の日記を十ウン年ぶりに見つけて読んだような。　　・・２０代になるやその陰も無くなってしまいましたが・・　イエ、色々と世の中が分かってくるといつまでもあんな風ではいられない訳で・・。　実際懐かしくて切ないなぁと思うけれど、あの気持ちに戻りたいなとは思わない訳で・・　確かに今で言うストーカー入ってるかも、なんて思っちゃったりもして。　んでもま、そんな事はどーでも良いんですのーー。

本当は、冒頭で年老いた彼女が「病院から棺を担いで村へ帰らせてあげたい」と息子に頑固に言い張るその姿を見て「分からなくもないけれど頑固なお婆ちゃんだわ」なんて思ってしまったの、ごめんなさい。　でも、でも、ラストシーンになるまでには、わたしもお婆ちゃんと一緒に「絶対にあの道を担いで行かなきゃ駄目！！」という気持ちになっているんです。だから、吹雪の中をかつての教え子たちに担がれ、”二人が愛し合ったあの道”を村へ帰ってくるのを見たらもう何とも言い表せない気持ちになりました。「うー、あの道だよぉ〜〜おぃ〜〜（涙）」

それと、チャン・ツィイーがもらった髪留めを無くしてしまい必死に探しているのを見てまた昔の事を思い出しました。むかーし彼が遊園地で初めて指輪を買ってくれました。学生だったもので＄５・・（笑）。でも好きな人にもらったものってどんなものでも宝物になっちゃうんですよね。それをある時どこかに置き忘れてしまい、それこそ必死になって探した事があります。彼には「もっといいのを買ってあげるよ」と言われたけれど、あれじゃなきゃ駄目なんですよ。その、「あれじゃなきゃ駄目」にあんなに一生懸命になれる気持ちを思い出しました。　END