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古尾谷雅人の映画ファンのコメント

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けにろんのコメント************

★2いつか誰かが殺される(1984/日)言うたら酷だが作家としての矜持を売り渡した挙句にヤル気なさで一矢を報いる…なわけなかろうが、そう思わずにはおられぬ気相乗りの無さ。3人娘末妹典子の幸薄き運命とリンクした居たたまれなさだ。多分、彼女が一番聡明であった。そうに決まってる。[投票]
★2スローなブギにしてくれ(1981/日)男と女と女と男とがくっついたり離れたりを何だかはっきりしないままダラダラ続けてしんどいだけ。アメ車や米軍ハウスといった文化に余り関心無いらしい藤田敏八の苦し紛れのモラトリアム中年への偏向が益々映画を訳分からなくしてしまった。[投票(2)]
★4宇宙の法則(1990/日)宇宙の法則の前では些末な事象に過ぎないとしても日常の生活の中にも衝突や共振のドラマは生じる。古尾谷長塚の絡みが魅せる役者力。その一方で凄まじく短いカットの連鎖に強烈な長回しを織り込み篠田の自然光撮影も冴える技法への拘り。[投票(1)]
★4マークスの山(1995/日)テーマが内包する空疎な執念が作品を覆う陰鬱な空気と化し、刑事同士の確執にまで波及する。非情としか言えないその描写の巧緻。一方で凡するかと思えた萩原名取の部分の本気度。臭くないのが驚きでさえある。暗くて救いの無い話は嫌いじゃない。[投票(3)]
★4伽耶子のために(1984/日)在日であることのアイデンティティは寧ろ物語の方便としてのみ機能してると見るべきで、特化して描かれるのは社会から孤絶した静謐な世界での恋人同士の時間の絶対的至福。北海道という地勢が生む清涼感と水道管検査人を始めとした意匠がそれを際立たせる。[投票]
★5ヒポクラテスたち(1980/日)人は渦中から傍観者になり又再び渦中へと入って行かざるを得ない。甘酸っぱい追憶と茫漠たる不安に晒された青春。大森自身がその出口に立った臨場感こそが映画に真実を付与した。青さも含め持てるもの全てを投入した総力戦の趣に俺達は感動したのだ。[投票(2)]
★3罪と罰 ドタマかちわったろかの巻(1994/日)全編手持ちカメラと思しく照明もしてるのかしてないのか解らない暗さでお手軽もいいとこなのだが、悪夢から吹っ切れようとしていたのだろう。俺はそういう人間の真摯に足掻く所業を支持したい。成り切れなかった『地下鉄のザジ』と言うのは褒め過ぎだろうか。[投票]
★4エンドレス・ワルツ(1995/日)ベティ・ブルー』のように自我が相克し自傷にまで至る男女の腐れ縁を日本を舞台に描いて嘘っぽくないのが驚異でさえある。ただ、若松演出が新しいわけでもない。完璧に圧倒的なのは主演の2人。一種の憑依が促したかのようなリアクションの応酬。[投票(1)]
★4風の歌を聴け(1981/日)村上春樹の内向する世界観と大森一樹の映画を叙述する散文的文体が適合した点に於いて良いか悪いかは別として随一だと思う。多用されるストップモーションが時の流れを鎮魂するかのように印象深い。「何かが終わっていく」という感覚の永遠なる刻印。[投票(1)]
★2九月の冗談クラブバンド(1982/日)撮影事故で中断の不幸が尾を引いたか停滞感が横溢する。澱んだ思い入ればかりが空回りし全く疾走感の無い映画になってしまった。そして、その想いが予想外に黴臭いのもアナクロで不幸だった。いっそのこと浪花節にでも徹すれば違う地平も見えたかもしれない。[投票(1)]
★3いちご同盟(1997/日)少年の思春期の悩みが今ひとつ共感を覚えるものではない(若しくは覚えるように納得させる演出力がない)ので病気の少女と出会って再生していく過程に乗り切れない。一方、父子の関係描写が良く古尾谷が父を好演。[投票(1)]
★1凶弾(1982/日)悲愴なる(筈だった)ラストに向けてこれ以上無いご都合主義で組み立てられたストーリー。そういう映画は山ほどあるのだが、負って立つ主役が感情移入のしようもないトホホな野郎。こういうマイナス要素は掛算ならプラスになるのだが足算だったみたいです。[投票(2)]
★3人妻集団暴行致死事件(1978/日)もっと扇情的でも良かった。加虐と被虐のベクトルが曖昧で感情の肩入れが出来ない。室田演じる兄貴風吹かせるチョイ悪親爺は結局閉じた世界の住人となるに、殊更葛藤も無さそうだ。妻が愛おしいの1点突破なら若僧どもとの馴れ合いではなく相克をこそだ。[投票]
★5月はどっちに出ている(1993/日)バブル終焉期のダイナミズムの残り香の中を主人公は無自覚に泳ぎ続ける。60年退廃ローマの『甘い生活マルチェロの如くに。行き着けば僅かにせよ希望が見えるかも知れない。藤澤という新たな共闘者を得たの到達した都市と時代論。[投票]