古尾谷雅人の映画ファンのコメント
町田のコメント |
ヒポクラテスたち(1980/日) | 映画青年がその知識と経験を結集した「越えられない処女作」の典型であり、その事を身に沁みて判っていた青年は、ヒポクラテスからヒポクリトへと華麗なる転進を遂げたかに見えたが、バブル崩壊を待つまでも無く哀れ撃沈した。切実でいい話である。仏映画のポスターを背に”モア”なんか喫ちゃってるアゴ割れ女に、初めは反感を抱いたが、予想外に可愛い女で驚き感動した。 | [投票(1)] | |
エンドレス・ワルツ(1995/日) | 爆発的な感情の噴出と、そのあとに来る物憂い静謐の対照が素晴らしい。足の指に絡むシーンは絶後の臨場感。町田町蔵も抜群だが、性から死へと推移する広田玲央名の表情が見逃せない。周遊し、ジャンプし、暗がりを冷然と見つめる、佐光朗のカメラも絶品。 | [投票] | |
人斬り銀次(2003/日) | タイトルはコテコテの任侠ものを期待させるが内容は『修羅雪姫』系。戦争、政界、ホームレス、在日、謎の美女、亡霊…ありとあらゆるモノを詰め込んだこの手のジャンプ世代妄想肥大ムービーは見るに耐えません。夏八木勲の老成した演技だけがこの映画の良心であり真実。 [review] | [投票(1)] | |
丑三つの村(1983/日) | 田中美佐子の体当たり演技!カワユイです。後半はほぼスプラッタでキツイです。笹路正徳さん、演奏家・プロデューサーとしては一流でも映画音楽家としては五流以下ですね。 [review] | [投票(1)] | |
人妻集団暴行致死事件(1978/日) | 複線の綺麗っに張り巡らされた佐治乾の脚本の素っ晴らしいこと。後半は「暴行致死」場面に物足りなさを感じるも「事件後」の常軌を逸した緊張感は流石田中登。 [review] | [投票(1)] | |
月はどっちに出ている(1993/日) | 若くもお洒落でもなんでもないのに、これほどまでに可愛らしい日本映画はそうそう無い。岸谷とルビー(+絵沢or有薗)の間に流れる幸福感を時間一杯満喫出来る。おまけに藤沢順一の良く廻るカメラと佐久間正英の温かく弾む音楽が絶妙の効果を上げて作品を「名画」足らしめてる。優歌団の主題歌も沁みる。 | [投票] |