藤川準の映画ファンのコメント
続・悪名(1961/日) |
宮川一夫の撮影技術の素晴らしさは前作より、この続編の方が際立っている。 [review] (ゑぎ) | [投票(4)] | |
朝吉のやくざの考察は前作以上に踏み込んで、面白い。そんな原作を具現化した脚本が良い―テンポのよい展開、しっかりしたセリフ。父娘共演の鴈治郎は渋い存在感。主題曲多用で私は大満足。他琴糸の別れ、貞の名場面、ここという時の宮川の撮影に+1点献上。 (KEI) | [投票] | |
一匹狼がヤクザ社会から、さらに国家というシステムに組み込まれて、前作『悪名』で鮮明に打ち出された「個人(自我)」が相対的に矮小化してゆく様が描かれる。個性を奪われ他国相手の縄張り争いに借り出された朝吉(勝新太郎)の呆然とするさまに虚無が漂う。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
突然にカメラはアングルも色調も変わる。その鮮やか過ぎる変化に震える。もちろん、田宮二郎のアノ名シーンである。そして本作のカメラマンの名を思い出し、記憶に刻みつける事になるのだろう。鮮やかな鮮烈な伝説のひとつである。 (sawa:38) | [投票] |