伊藤俊也の映画ファンのコメント
続・悪名(1961/日) |
突然にカメラはアングルも色調も変わる。その鮮やか過ぎる変化に震える。もちろん、田宮二郎のアノ名シーンである。そして本作のカメラマンの名を思い出し、記憶に刻みつける事になるのだろう。鮮やかな鮮烈な伝説のひとつである。 (sawa:38) | [投票] | |
映画の中の世界で宮川一夫の美術を追求して欲しかったが、急展開するシナリオのほうにもってかれた部分も大きいだろう。 [review] (t3b) | [投票] | |
一匹狼がヤクザ社会から、さらに国家というシステムに組み込まれて、前作『悪名』で鮮明に打ち出された「個人(自我)」が相対的に矮小化してゆく様が描かれる。個性を奪われ他国相手の縄張り争いに借り出された朝吉(勝新太郎)の呆然とするさまに虚無が漂う。 (ぽんしゅう) | [投票] |