「隼の部屋」(こぱんだ)の映画ファンのコメント
座頭市地獄旅(1965/日) |
アップ多用の前半の構図、水面を映さない渡海船の演出、障子越の一触即発、階段が介在する湯治場の風情、岩崎加根子の微妙な隠微さ。そういった個々の要件は図抜けたものが多い。ただ構成が弱いのだ。タメが無くカタルシスを逃す終盤。演出も信念が無い。 (けにろん) | [投票] | |
どこかミステリアスな関係を漂わせながら、淡々と進む話が一気にクライマックスで切り結ぶ伊藤脚本の妙と、心憎いばかりに勘所を押さえた三隅演出に魅せられる佳作。市とおたね(岩崎加根子)の出会いのエピソードが、まったく描かれていないのが不思議。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
二重三重に張り巡らされた仇討ちの構図。伊藤大輔の緻密な脚本を完全に描ききるのに87分は短すぎたようだ。最期が余りに駆け足過ぎ九分五厘といった辺りに留まってしまった。 [review] (町田) | [投票(3)] |