伊藤俊也の映画ファンのコメント
座頭市鉄火旅(1967/日) |
血生臭くなくドラマは飄々と進んでいく。座頭市シリーズ特有の下卑た匂いもなく若干の物足りなさはあるが、シリーズ15作目にしてこういう味のあるドラマ仕立てを投入出来る点が本シリーズの強みであり面白さでもある。輪番での監督交代制度が功を奏している。 (sawa:38) | [投票] | |
上等のブラック喜劇。遠藤辰雄の代表作だろう。藤村志保と春川ますみの併存は末期大映の粋、まるで蝶と蛾が同じ画面を舞っている具合だ。 [review] (寒山拾得) | [投票] | |
歌謡映画のお約束を踏まえつつ僅か90分に緻密な話を織り込む笠原良三脚本と、それを丁寧に描く安田公義演出に娯楽作品への愛情を感じる。東野英治郎のヨレヨレの意地と藤村志保の目が放つ気丈さには、確かに市を突き動かすだけの説得力があった。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |