★4 | この「曖昧さ」がこの監督の本骨頂と感じた。どこにでもいそうな、生きることに疲れ、自信喪失気味の主人公が、服飾デザイナーたちの「異質」な空間に魅せられ、関わっていく。「一時の夢」を見たような放心状態、けだるくも静かに押し寄せてくる熱気がじんじんと響いてきた。この監督は、この路線で突き進んでほしい。 (ことは) | [投票(3)] |
★3 | オーディナリー・ワールド。(レビューは後半部分の展開に言及) [review] (グラント・リー・バッファロー) | [投票(5)] |
★4 | 背中に生えた小さな羽根は、最後にはミシンの揺れと共にパタパタと嬉しそうに羽ばたいていた。 [review] (づん) | [投票(5)] |
★4 | 凌一(池内博之)たちは、まだ繭の中にいるのだ。工房を包む柔らかい陽は、繭の内側で感じる輝かしい外光の予感なのだ。彼らがいつの日にか外界へと飛翔し、ストロボラッシュで世界を逆照射する日が訪れることを祈らずにいられない。良い映画だと思う。
(ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 間抜けだけれど充分真剣で、残酷でもあるけれどひどく優しい青春素描。ユーモラスで飄々とした語り口はこの当時の行定ならでは。やはり、便利な何でも屋に彼が使われていたここ数年を思えば、この当時の行定作品はたまらなくいとおしい。 (水那岐) | [投票(1)] |