★5 | 端的に行動のみを描いた力強い画面の連鎖が、混沌を混沌として浮かび上がらせる(少年が理解できないものは観客も理解できない)。凄いカメラ。凄い照明感覚。そして再現不可能のロケーション(こんな「オープンセット」は誰にも作れない!)。これもまた奇跡の映画と呼ぶにふさわしい。 [review] (3819695) | [投票(1)] |
★4 | どんなに悲惨なドラマが展開しようと、監督は決して冷静な視線を反らそうとはしない。戦争を語る人間の誠意。[4.5] (くたー) | [投票(2)] |
★4 | あの延々と続く彷徨は日本においてならば「道行き」という演技になるだろう。一人であって一人ではない、亡き父との最後の散歩。しかし、ロッセリーニは、虫眼鏡で昆虫を覗いているかのような対象への距離感でこの道行きを描く。情緒に溺れぬ即物性がかえって強烈な主張となる。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★4 | ナチスドイツ敗北後の混乱と苦しい市民生活を冷徹なタッチで描いた貴重な映像作品。 (TM(H19.1加入)) | [投票] |
★4 | ある時本作の粗筋を友人に説明していて、ラスト20分で言葉に詰まってしまった。「少年が彷徨する」と一言で済んでしまうのだが、そんな簡単に片付けられるものでないことは映画を観た皆さんならよくご存知であろう。リアリズムを超えた映画のリアルが其処にある。掛け値なしの傑作。 (赤い戦車) | [投票(1)] |