★3 | 思いのほか「お涙頂戴」的であり、歴史に照らせば非情な事件を「綺麗なまま」に撮った甘ちゃんな描写も多いのだが、映画力を信じたカメラも散見され感心を促される。メラニー・ロランの看護婦が競輪場に到着し、彼女が立ったドアから一気に競輪場を鳥瞰するまでの長回しは、それがCGであっても優れて映画的で絶望的な名シーンだ。 [review] (水那岐) | [投票(2)] |
★3 | タイトルからストーリーがすべて分かってしまう−そして、それ以上のこともないのは残念だった。が、今この映画をつくる意義は“風化させないこと”。これに尽きると思う。それには十分応えてくれた。 (KEI) | [投票] |
★4 | ただただつらいシーンの連続であるが、ジャン・レノという知った顔で出てくるとちょっとホッとする。史実を知らしめるための映画。 (USIU) | [投票] |
★4 | 『サラの鍵』はまだ見ていないが、と前置きをした上で云えば、数多あるユダヤ人迫害映画とこれを決定的に分かつのは「自転車競技場」の存在だ。空間的なスペクタクル性もさることながら、状況の混沌を炙り出す演出が厳しく、フェアだ。収容所にもかかわらず、ここでの子供らは無邪気に駆け回りさえする。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★4 | 狙った演出より、拾った映像がミラクルをたくさん起こした。いくつものこういった残酷が浮き出る映画と同じように、今作もまた強く心に残った。感想にはならない、でも観るべき、そういう作品。 (あちこ) | [投票(1)] |
★5 | 全体として淡々とした物語は、かえって暴虐なる現実の歴史に思いをはせさせる。酷く、暗黒の史実があるだけに、最後のシーンには涙せずにはいられなかった。 [review] (シーチキン) | [投票] |