★4 | ツンデレ大竹の硬く閉じた心の融解の過程は少々強引な感が無くもないのだが、豊川との2人芝居の濃厚は有無を言わせぬ快楽がある。怒りや哀しみを呑んで腹にためる新藤演出の定型詩的な簡潔と枯淡の心地よさ。ラストは神話的でさえある。 (けにろん) | [投票(5)] |
★5 | 新藤の最後の作品というファンには見逃せない映画だ。全体に強い基調は持続している。そしてユーモアが所々存在する。ピリリと辛い上等の映画に仕上がった。
[review] (セント) | [投票(4)] |
★4 | 死んだ者たちの無念が、目に見えない重石となって残された者たちの心にのしかかる。死ななかった者たちの苦渋を、こんなに的確に描いた戦争映画が今まであっただろうか。かつて、生き続けることが難しかった時代を乗り超えて、今我々は生き続けているということ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(6)] |
★5 | 裸の島から半世紀。新藤兼人の真っ向勝負。 [review] (ぱーこ) | [投票(4)] |
★4 | 数十年たっても言いたいことがある、その思いをがっちりと自らの人生の土台にすえるとともに、その言いたいことをきちんと娯楽映画として言えるというのはたいしたものだと思う。監督の人生の歩みを偲ばせる貫禄の一本。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |
★3 | 大竹しのぶの凄味には感服するが、それだけが突出していて全体としてバランスを欠いているような気もする。 [review] (緑雨) | [投票(1)] |