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土屋久美子の映画ファンのコメント

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007/日) 39 刑法第三十九条(1999/日) 非・バランス(2001/日) 寝ずの番(2005/日) アカシアの道(2000/日) きらきらひかる(1992/日) バタアシ金魚(1990/日) 阿修羅城の瞳(2005/日) ひまわり(2000/日) せかいのおわり(2004/日) ナースコール(1992/日) ラブドガン(2004/日) 蝉祭りの島(2000/日)が好きな人ファンを表示する

ライク・サムワン・イン・ラブ(2012/日=仏)************

★5見えないものが饒舌に語りかけてくる根源的な映画力に溢れた傑作。途切れることのない緊張のなか、欲望の細い糸で結ばれたような出会いの陰に、女の空疎と老人の思い上がりと男のエゴが浮かび上がる。なんという寂寥感。容赦のない冷徹な人間監察眼が恐ろしい。 [review] (ぽんしゅう)[投票(6)]
★5完全に恐怖映画である。会話において話者同士が同一フレーム内に映ることがほとんど無い。あったとしても罵り合いや誰かかが一方的に喋っているだけであり、会話は成立していない。こうしたディスコミュニケーション劇としての徹底ぷりに驚かされる。登場人物は空間的にも時間的にも文字通り他者と「断絶」しているのだ。 [review] (赤い戦車)[投票(4)]
★4キアロスタミから見た日本というツールを通して現代を映す野心作だ。これは絶対にキアロスタミでないと撮れない彼独自の感覚が溢れている。しかし一方、全体的に彼一流の余裕を感じる作品でもある。 [review] (セント)[投票(5)]
★5互いの言葉が頭上を素通りするディスコミュニケーションの時代と都市に於いて、その事にさえ無自覚な人々を撃つでもないキアロスタミの虚無や諦念さえ今更な冷えた世界への認識力。これは「絆」とかほざく空疎な自己逃避を止めて向き合うべき現実の提示。 (けにろん)[投票(7)]