★4 | 『砂の器』よろしく付加された「道行き」が受難と贖罪に纏わる怨恨パワーの凝結を示現して宗教的荘厳にまで至るかの見せ場なのだが、それでも、そこを敢えて描かない原作の志が高く見えてしまう。とは言え、全篇、画面に漲る弩級の充実は本当に素晴らしい。 (けにろん) | [投票(2)] |
★2 | どうして全部「事後報告」なんだ? [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★4 | こういう特異な話っていうのが映画に向いているというか、大森お得意の材料なのである。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★2 | 形ばかりの不幸を、型どおりに描く。意味がないとは言わないが、趣味が悪いと思う。 [review] (G31) | [投票(1)] |
★4 | 女にとって男は忘れ去りたい存在でありながら、男が抱え込んだ悔悟の苦痛は絶対に忘れさせたくないという矛盾。死んで詫びることが男にとって救いになってしまうことを、男もまた知っている。負の磁場が生む幸福になろうとなど思っていない男と女の無限スパイラル。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★4 | 同じ吉田修一原作で作風にも通じるものがある『悪人』とどうしても比べてしまうが、やはりシチュエーションがよいのだ。プレハブ長屋、急勾配、清流と渓谷。この静謐な場に佇んで暮らす真木よう子と大西信満のリアリティ。 [review] (緑雨) | [投票(4)] |