★4 | 正確な色名には皆目自信ないが、耳馴染みのある範囲で云えば群青あたりが近いだろうか、アダム・ドライバー宅の内壁や彼の制服の群青色が画面の基調を成す。そのアキ・カウリスマキ的でもある青がひたすら心地よく、奇矯さも覗かせていた前二作を経てジム・ジャームッシュの画面造型は円熟を迎えている。 [review] (3819695) | [投票(7)] |
★5 | 私はトーク番組が好きで、そこで語られるその人の日常を見聞きするたびに、それらの全てが映画の題材と成り得るなと思っているのだが、そういう意味でパターソンに住むパターソン氏の日常だけが懇切丁寧に描かれた本作は、ある意味最高に映画的な映画であった。 [review] (ナム太郎) | [投票(8)] |
★5 | ジャームッシュの映画って、今まで3本しか見ていない。しかもそれほど高評価でもない。そして何気なく見た映画だった、、。 [review] (セント) | [投票(7)] |
★3 | アダム・ドライバーの如何にも暗黒面なタイプキャストの不穏で盛り上げるイヤらしさをファラハニが救っている。彼女の痛ましい天然さがカップケーキという生活力に拡張され、好ましさに変わることで。 [review] (disjunctive) | [投票(4)] |
★5 | なんて幸福な映画だろう。例えば、パターソン−アダム・ドライヴァーの詩作とその朗読の画面で、妻ローラ−ゴルシフテ・ファラハニが、ディゾルブでいちいち映る演出に感動する。こんなに愛情が画面から溢れてくる映画は他に思いつかない。
[review] (ゑぎ) | [投票(8)] |
★4 | 日常の反復から細部の差異を抜き出してくる視点は、作中引用される「詩」を書く際の視点とも共通している。当たり前のように思える日常の繰り返しを、別の視点から新しく捉え直し、見方によってはこんな魅力もあるのだと提示する。歌が2シーンも入るのは嬉しい驚き。 (赤い戦車) | [投票(1)] |