★4 | オープニングの邸宅内の鮮やかさ!画角にきちんとおさまったコロンバスの街の色彩豊かな建築物、インテリア。静止画のような落ち着きの中に、鮮明な意思と誇りを感じるカメラの完璧な構図!カットのタイミングも好みだ。 [review] (jollyjoker) | [投票] |
★5 | 建築映画としては、ローマの大聖堂とその作者の生涯を下地にした『La Sapienza』の後に続けて見ると、モダニズムとバロックの様式の違いだけでなく、その背後にある宇宙観の変遷(超越性から内在性へ)まで透けてくるから面白い。建築家が思い描いた世界の<梁と屋根>を虚心になってなぞることで精神に変容をきたそうとするところは、同様に先入観で目を曇らされた男が盲人の導きにより開眼する「大聖堂」**に通底するものがある [review] (袋のうさぎ) | [投票(2)] |
★4 | 鬱屈を殺し諦念に至った彼女が男への心情吐露を反復することで自己解放に至る物語でヘイリー・ルーの顔と体型と特定分野への傾倒のバランスがチョウの欲情を抑制し真ダンディズムを獲得させる。ただモダニズム建築の映像定着が淡泊に過ぎ物足りない。 (けにろん) | [投票(1)] |
★3 | 前世代の様式建築がもつ情緒性の否定がモダニズム建築のアイデンティティだとしたら、母親との葛藤をかかえた娘(ヘイリー・ルー・リチャードソン)が、モダニズムの感傷を拒絶するような怜悧な美しさに癒しを見出しオタク的逃避先に選ぶ道理にもうなづける。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |