岡本麗の映画ファンのコメント
日本侠客伝 絶縁状(1968/日) |
この戦後の経済成長後の社会に「任侠」やら「狭義」を持ち込んだ『博奕打ち 総長賭博』を彷彿とさせる葛藤劇は最早ファンタジーである。物欲にまみれ俗世に浸った我々には、最後の侠客伊井友三郎から浜田(高倉健)へと受継がれる魂が気恥ずかしくもまぶしい。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
端境期に設定された風俗のアンビバレンツに興趣を覚えはするが、所詮はシリーズ常道の縮小再生バージョンに過ぎない。見所もないマキノ演出でエッジの効かない渡辺や寛美が醸す敵味方総小物感の中、黒眼鏡の菅原謙二が渋く締める存在感。 (けにろん) | [投票] | |
車で殴りこみに行く健さんが新鮮だった。クライマックスへの流れがイマイチわかりにくいのが難点かな。 (ハム) | [投票] | |
現代を舞台にした事による違和感は払拭出来なかった。しかし、「時代物」という仮面を剥ぎ取った後に残るモノ。それは侠客=暴力団という誰もが知っている常識を明確にして見せたのか。マキノ雅弘、東映と自らを皮肉り、任侠ブームを切り捨ててみせた。 (sawa:38) | [投票(1)] |