★4 | 現代を舞台にした事による違和感は払拭出来なかった。しかし、「時代物」という仮面を剥ぎ取った後に残るモノ。それは侠客=暴力団という誰もが知っている常識を明確にして見せたのか。マキノ雅弘、東映と自らを皮肉り、任侠ブームを切り捨ててみせた。
(sawa:38) | [投票(1)] |
★4 | 舞台設定を同時代にしても、ほぼ違和感なく任侠モノのリアリティを再現してしまうマキノの職人芸。後の(東映)実録路線の方向性をも示唆していて興味深い。80/100 (G31) | [投票(1)] |
★4 | この戦後の経済成長後の社会に「任侠」やら「狭義」を持ち込んだ『博奕打ち 総長賭博』を彷彿とさせる葛藤劇は最早ファンタジーである。物欲にまみれ俗世に浸った我々には、最後の侠客伊井友三郎から浜田(高倉健)へと受継がれる魂が気恥ずかしくもまぶしい。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★4 | 車で殴りこみに行く健さんが新鮮だった。クライマックスへの流れがイマイチわかりにくいのが難点かな。 (ハム) | [投票] |
★3 | 端境期に設定された風俗のアンビバレンツに興趣を覚えはするが、所詮はシリーズ常道の縮小再生バージョンに過ぎない。見所もないマキノ演出でエッジの効かない渡辺や寛美が醸す敵味方総小物感の中、黒眼鏡の菅原謙二が渋く締める存在感。 (けにろん) | [投票] |
★2 | 任侠道神話は、ひと世代ふた世代前の時代設定でかろうじて見世物にできた。そこに現代を持ちこんでしまい高転び。 無残な灼熱の炎天にさらされ干からびた花一輪。骨格が過去作のまま。破天荒な解体と革命的進化が必要だった。 (ジェリー) | [投票] |