★4 | 大時代な紙芝居たることを自己認識しつつも軽重数多の役者陣を自在に操って紡ぎ上げた文字通りのピカレスク。山本の作劇は闊達そのもで、冷静に考えたら馬鹿らしいと思うだろう隙を時代認識の先鋭さで覆い一瞬たりとも間断させない。素晴らしい。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 一気の200分だった。理路整然としたカットの繋ぎが奇跡的なくらい決まってて、これだけドロドロで込み入った政財界におけるパワーゲームが明瞭過ぎるぐらい分かり易い(政界といえば言語明瞭意味不明なんてのもあったね)。本作にとってはこのわかり易さが最大のポイントで、豪華役者陣の演技合戦にも充分目が行き届き、楽しめる。4.5点。 (クワドラAS) | [投票(1)] |
★4 | 中年どもの汗風呂と化したおやぢ俳優の爛熟期に崩壊した邦画のルックが追いつけず、ハードな食傷感が心地よく身に応えるのだった。 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |
★5 | 政治、お金、強欲の3Pにフィニッシュは永遠に訪れず、共食いと馴れ合いによる共生がエンドレスに続くことをリアルに描いた山本薩夫の十八番、反体制節が心地よい。作品自体は3時間なのに、その時間は人を曳航し、今の世界に辿り着かせる構成は最高に面白い。 [review] (ジャイアント白田) | [投票(2)] |
★4 | スリリング。でも京マチ子がミスキャスト。家庭教師〜?悪いけど頭よさそうには見えません。みなさんが絶賛の、原作読んでみようかな・・・・。 [review] (worianne) | [投票(1)] |
★4 | 今年木村拓哉主演でTVドラマ化される本作。だからこそ本作での佐分利信を観直す必要があるのです。勿論京マチ子も当然です。仲代達矢がどうでも良い作品なんてそう滅多にお目にかかれないんです。本物の「映画」があると力説したいんです。 (sawa:38) | [投票(1)] |
★4 | 佐分利信がかもし出す本能的で強引な覇権欲と、極めて私的な怨念が入り混じったグロテスクさは圧巻で、政官財界を支配するのは、実は「恨み」なのではないかとすら思えてくる。いささかテレビ的な作りが、かえって話しの牽引力になっているのも計算のうちか。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |